Gen建築設計所の注文住宅のこだわり
■耐震性と安らぎを兼ね備えた家造り
木造住宅の構造は日本に昔からある工法の「在来工法」(柱と梁でつくられる家)と、
輸入された工法の「ツーバイフォー工法」(壁でもたせる家)に大きく分かれます。
神戸の震災直後、「2×4(ツーバイフォー)工法」の住宅がたくさん残ったので
「2×4(ツーバイフォー)工法」の住宅のほうが強いなど言われましたが、
「在来工法」は老築化が進んでいたこと(シロアリ、腐朽菌等により構造部の損傷)、
昔からある工法なので規制がゆるかったこと、特に昔の建物は敷地が狭く
南に大きな開口部を設けることによる不均等な構造など住宅では不利になる項目が多く、
それに比べて「2×4(ツーバイフォー)工法」は比較的新しい建物が多い、
規制が厳しかった(ただし、増改築への自由度が小さい)等々の理由により
「在来工法」の倒壊率が高かったようです。
これらの反省点も踏まえ、建築基準法もかわり規制も厳しくなりましたが、
それよりも実際につくっている人たち(設計事務所、工務店)などから
丈夫な家づくりのための様々な試みがされるようになりました。
震災までの「在来工法」を「木造り」、震災から以降の「在来工法」(木造軸組み工法)を
「木構造」といい、構造的に区別して呼ぶ場合もあります。
ようするに今つくられている在来工法の住宅は震災前までの家づくりと
代わってきているということです。
「在来工法」も耐震性を十二分に持たすことができる工法
となっている、ということです。しっかり耐震性を担保できる構造となっています。
日本に木造住宅がたくさんある理由は日本には木がたくさんあった、ということであり、
その木をつかって家を建てるのが自然なことであったということです。
そして、日本人はその木(国産材)をつかって家を建てる技術を確立してきました。
第二次世界大戦後、焼け野原になった日本は国の政策により、
植林し少しでも多くの家づくりの材料になるように木を育ててきました。
それがいま日本にある杉や桧の森なのです。外国の木が日本に輸入され、
その価格が安く一般の住宅に使われるようになり、
日本の林業はすっかり元気をなくしてしまいました。
ただ、外国産の木によっては、害虫から守るために薬物処理してあったり、
木の生長が早いので強度が弱かったりと価格が安くても
いいことばかりではありませんでした。
そこで日本の木を改めて見てみると木目の細やかな強度のあり木であり、
薬物処理をしなくても日本で育った木は自分たちを守る術をしっており、
何よりも日本人が昔からつかっている材料なのでとてもなじみがあり、
やすらぎを感じるというのが国産材の杉や桧なのです。
大きな木材の見た目の安心感、木の醸し出すかおりなど
住む人に安らぎを与えられる住宅ができるというメリットがあります。
昔からずっと身近にあった杉や桧は日本人のDNAの中に認識されており、
安心感をもたらすのだと思います。