注文住宅のよくある質問/Q&A
■注文住宅と大手ハウスメーカーの建売住宅(規格型住宅)の違いは?
大手ハウスメーカーや建売住宅は年間受注棟数を予測し、その分の材料を一括購入するため、
材料費が安く入手しやすいのです。ただ、プランに関しては部屋数を多くとったりすることによるお得感、
アンケートの多数の声を優先して作るプランのため、建築主にあったプランとなっているかどうかは疑問です。
注文住宅というのは建築主のライフプランに合わせて建築家のノウハウを発揮しつくられていく住宅です。
どちらが住みやすいか、どちらが愛着のある家になるかはオーダーメイドされてつくられた注文住宅だと言えます。
■保障制度はどうなっていますか?
工務店ごとに保証に関する取り決めは異なりますので、工事をお願いする際には
どのような保証・補償制度が設けられているのか、事前に確認しておくことが大切です。
とはいえ、「瑕疵担保期間の10年義務化(下記表参照)」といった、
法によって義務づけられた保証もありますので、基本的にはどの工務店に任せても安心です。
プラスアルファで、保証やフォロー体制の充実している工務店ならなお安心と言えるでしょう。
代表的な保証・補償制度を以下にご紹介しますので、確認してください
・瑕疵保証の10年義務化(すべての住宅に義務化)
住宅瑕疵担保保険法に基づき、構造耐力上主要な部分及び雨水の侵入を防止する部分に関する
10年間の瑕疵担保責任の範囲が保険の対象となります。無償で、修理などをする保証。
・建物完成引渡保証(任意)
建築途中で万一工事請負業者が倒産した場合でも、
保証機関が業者に代わって建物の完成引渡を保証。
・地盤保証(1戸建住宅のみ)
地盤調査を行い、最適な基礎仕様または地盤改良を実施。それにも関わらず、
地盤が原因で建物が損傷した場合には補修費用等を保証する。
・住宅ローン補償保険(任意)
建主が病気やケガ等で月々の収入が減少した場合でも、
住宅ローンの支払いに困らないように所得を補償する。
・工事総合補償制度(工務店が加入)
工事中の事故・災害、それに施工が原因で損害を被った場合に対して補償する。
■注文住宅を建てる人って少ないですか?
大手住宅メーカーなどはテレビコマーシャルなどで目につくので
住宅はハウスメーカーが建てているものが多いように感じられますが、
実際は日本で建築されている住宅の85%(2000年上半期実績)が工務店により建築されています。
そのうちの15%くらいが設計事務所が設計した注文住宅だといわれています。
■土地が狭くても注文住宅は建てられますか?
土地が狭くてさまざまな工夫が必要となる住宅こそ注文住宅の出番だと思います。
ハウスメーカーや工務店が無理だと思うような敷地でも考え方次第で快適に住まうことができます。
■設計費用はいくらぐらいかかりますか?
規模にもよりますが、35坪くらいの住宅であれば工事費の10%ぐらいとなります。
なお、設計費は設計監理料として建物の設計、確認申請・工事検査の手続き、
工事見積書のチェック、工事が始まってからの工事監理(工事が図面通りになっているかどうかの確認、
仕上げ・色などのアドバイス等)をして竣工となります。
また、1年点検も無料で行っています。
■アフターケアーはどうなっていますか?
1年目は無料で点検し、不具合は工務店が手直ししてくれます。
また、住宅に支障が出た場合、設計事務所に連絡をいただければ対応します。
■将来に備えて増改築が可能な家にしたいのですが…
前もって計画があるのならば、それを踏まえて設計します。デザイン的な面、
構造的な面、設備的な面、とトータルに考えた住宅をつくることができます。
■施行例の見学や実際にお住いの方にお話を聞くことは可能ですか?
可能です。施行例の場合はお住まいになっておられますので日時の調整は必要ですが、
実際に住んでおられる方の生の声を聞かせてもらえると思います。
また、工事中の建物があった場合は工事中の見学も可能です。
■木造住宅はシロアリに弱くないですか?
シロアリは日本国中どこにでもいます。木造住宅がシロアリに弱いというのではなく、
シロアリが出たときにメンテナンスができる家かどうかが問われます。
また、シロアリに強い木材を使用することとべた基礎とすることで、
ほとんどシロアリの被害にはあいません。シロアリ駆除剤などは保証が5年しかなく、
人体にも良い影響を及ぼさないのでお勧めできません。
■見積もりや図面は有料ですか?
見積もりは工務店がしますので基本的には無料です。図面は有料となります。
見積もり用に細かいところまで描き、様々なノウハウが詰まっているのが、
図面として表現されているので図面は設計事務所の主業務の一つとなりますので有料となります。